暗譜の一番楽に出来る方法は、みなさん御存知よりの「口(くち)三味線」 を正確に覚えるのが最良と思われます。 「口三味線」とは、 [糸別]と[音程]による[メロディーの呼び方]で9割以上は「この一手しか無い」 という三味線の手を現わします。 |
【例…本調子として…】 そこしかありません。 二の糸の下の方の勘所でも同じ高さの音を出す事が出来ますが、 |
こうした呼び方でほとんど全ての音を現わす事が出来るのです。 しかも三味線楽器の音の進行は、あくまで「手順」から作られています。 たった少しの種類の呼び方を覚えるだけで、あとはそれを言いながら練習を積めば覚えやすくなります。 |
どこかのコメントでも有ったようですが、最近の傾向としてどうしても「ドレミ」が 出てしまう人が多くなりました。 頻繁にかついきなり転調をする三味線楽器にはとても、とても相応しくありません。 特に、ドレミの演奏では決定的に情緒が出ません。 頭をやわらかくして「口三味線」を覚える事を薦めます。(折角三味線が楽しく感じる のですから、紛れも無く日本の感性を持っていることになります。) |
上記の「チン」「ツン」もついでとして、最初に三つだけでも覚えましょう。 ●《開放絃しか言わない口三味線》● この3つをまず覚えて、この言葉で撥が各糸へ反射的に行くようにしてください。 |