[昔 と 今]
現代では、普通に邦楽を習い始めようとしますと、楽譜とMD・CDやカセットテープレコーダーなどの普及のおかげで、それらをごく当たり前のごとくに利用活用します。
むかしでしたら考えられない速度での習得も可能になりました。それらの事柄がごくごく日常の事として定着してきますと、勢い楽譜に書かれている事がすべてと感じて、違う感性に思いを至らせずらくなります。
もともとは音符で作曲されたものは、邦楽には無いのです。「…?」とお思いでしょうが、邦楽器の曲は「唄いながら、あるいはその楽器を実際に演奏して」作曲されて来ました。
その音楽の中には、理論では無く、日本人の感性が大きく花開いた姿が映っているのです。
まず第一にそのことを念頭においてほしいと思います。
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