長唄の楽譜には現在色々な種類の楽譜があります。 |
それぞれ考えるスタンスの違いが幾つもの楽譜となって伝わってきました。そのどれもが三味線音楽を残すため、何とかわかりやすく演奏出来るようにと工夫したものです。体系的には大きく分けてふたとおりです。 |
ひとつは「音階」を主体に考えられて作られました。今ひとつは「ポジション」…勘所…を主体として考えられました。ほかにも有りますが、代表的な譜を幾つか記します。これだけ沢山の楽譜が有ると言うのも繁雑ですが、沢山出来たのにはそれなりの理由が有ったのです。 |
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「音階」と「ポジション」にはそれぞれに大変大きな優位性を持っています。ところが、良い点が弱点にもなるのが面白いところです。どう違うのかは後述します。 |
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